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インド旅行レポート 5 スラム街 


  経済的にはGDPが世界ランキング10位(2010年) 食料自給率は100% IT関連技術者の世界中に進出など、統計的には豊かな国と云う認識で渡印、デリー(オールドデリー)ブッタガヤ・ブァラナシなどを巡ってきました。

  そこで見た庶民の暮らし振りは、私が今まで行ったインドを含め東南アジア六カ国中で最も貧しい国と云う印象を受けました。 街の至る処に物乞いの姿があり着る物も満足に着ず裸足で車の廻りに群がって来ます。 デリー市内の場末の街では家を持たない人々が道端や公園の街路樹の下で野宿をする姿を散見しました。

  汚い話ですが、早朝には空き地のあちこちで野宿者の野糞など燦々たる光景を目の辺りに目撃し、大きなショックを受けました。
 庶民のこの貧しさと貧富の差の要因がカースト制度にあるのではと思いカースト制度について現地通訳に聞いてみました。 

 カースト制度はヒンドゥ教の身分制度でこの中でも下位のシュードラの人々は隷属として扱われ代々人の嫌がる底辺の仕事を受け継ぎ生涯その生活から抜け出す事が出来無いとのこと,又最下位のアウトカースト(壊された民)に至っては住む家も無く仕事もなく、公園などで野宿同然の生活をし余儀なくされる人々は1億人、インドの人口の8%とい云われて居ます。

 このカースト制度も1950年憲法で全面禁止されては居るが現実には根強く残っており、上から四番目のブァシャ(平民)でも公務員や企業では幹部に登用される事は滅多にないと云う話でした。 結婚についてもカースト制度を超えてのカップル誕生などあり得ないことと云うお話した。

 中国においても貧富の差を感じる事は確かですが、下層階級の庶民でもインドのような身分制 度はなく努力次第では巨万の在を作ることが出来ると聞きますが、インドにおいてはカースト制度の続く限り貧富の差は永遠に無くなることは無いのではと云うのが実感でした。

2月は乾季と云うこともあって砂塵による大気汚染がひどく一日中もやっている。
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沿道は街路樹も建物も粉塵が降灰のように積もっている。
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路上生活者であろうか?空き地で朝の用便をする姿が散見された。
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スラム街から仕事に向かう労働者
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スラム街
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  次回は4月8日頃を予定しております。

by tosayosakoi | 2012-04-02 11:59  

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