荒廃の商店街
「シャッター商店街」と云う言葉をご存じですか? 全国の地方都市で、かつては街の主要駅周辺や、街の中心地にあった地元の商店街が衰退や空洞化で商店などの廃業や閉店でシャッターの降ろされたままの商店街の事を云います。
三重県四日市市近鉄四日市駅前にある商店街のレポートです。
1980年代半ば頃までは繁栄を極めたこの商店街も、近郊にスーパーマーケットの進出により徐々に客足が遠のき商店街の衰退が始まったと云う。 更に2000年の大規模小売店舗法の改正によって、大駐車場を備えた郊外型の大型スーパーマーケットの出店の煽りを受け、壊滅的な打撃を受け次々に廃業、閉店を余儀なくされ商店街の店舗数は激減した。
ある元商店主は、「今迄商店街復活のためいろいろやって来た、しかし大型店との価格競争と、モーターリゼーションに見合った駐車場の確保なども出来ずお見かけの通りです。」 更に「此処で商売やっと人の中には生活にも困って居る人も仰山居るんやで、店つぶれて仕事はありゃへんし、年金も国民年金だけで食べていけせんもな」と寂しく話しておりました。
この商店街も繁栄期には一日数千人もの買い物客で賑わったこともあるそうですが、私の訪れた日曜日の昼前と云うのに開いている店はまばらで人通りも殆ど無くゴーストタウンのようでした。
by tosayosakoi | 2013-03-01 19:25